京都府公立高校入試、今年の中3から何が変わる?保護者と受験生が今やること
(結論:今年の中3が受ける京都府公立高校入試は、前期・中期が一本化され、5教科勝負が2月中旬へ前倒しになる予定です。)
(理由:共通枠は5教科200点・報告書195点の性格を残しつつ、独自枠やWEB出願など学校選びと手続きの見方が変わるからです。)
(行動:まず未確定情報を分けたうえで、夏までに5教科の穴、通知表、志望校の独自枠を同じ表で整理してください。)
京都府の公立高校入試について、今年の中学3年生と保護者の方から相談が増えています。
「受験回数が減るのですか」「前期と中期がなくなるのですか」「理科・社会はいつまでに仕上げればいいですか」。こうした不安は自然です。制度が変わる年は、情報が少しずつ出てくるため、早く動きたい家庭ほど混乱しやすくなります。
この記事では、2026年6月14日時点で公表されている京都府教育委員会などの公的資料をもとに、今年の中3生が何を準備すべきかを整理します。未確定の内容は、本文中で必ず「未確定」「予定」「要確認」と分けて書きます。
1. 今年の中3が受ける入試は、何が変わるのか
今年の中3、つまり令和8年度に中学3年生である生徒が受ける京都府公立高校入試は、令和9年度入学者選抜にあたります。京都府教育委員会は、令和9年度入学者選抜から新しい入試制度を実施する方針を公表しています。
大きく言えば、これまでの「前期選抜・中期選抜・後期選抜」という3段階から、新しい「前期選抜」と「後期選抜」の2段階へ変わります。ただし、単純に受験チャンスが半分になる、という理解は正確ではありません。
1-1. 前期・中期が一本化される
京都府教委の基本方針では、現行制度で実施している前期・中期・後期のうち、前期と中期を一本化し、新しい前期選抜と後期選抜の2回の受検機会を設けるとされています。
新しい前期選抜の中には、学校ごとの特色に応じて評価する「独自枠」と、共通の検査項目・配点で評価する「共通枠」が置かれる予定です。
保護者向けにかなり簡単に言うなら、独自枠は「学校ごとの見方が強い枠」、共通枠は「5教科と内申を共通のものさしで見る枠」です。
1-2. 受験できる学校数が急に減るわけではない
ここは誤解されやすいところです。制度の見た目は3段階から2段階になりますが、京都府教委の資料では、独自枠は1校1学科等、共通枠は最大3校3学科等まで志願でき、両方を使うと最大4校4学科等まで志願できる設計が示されています。
| 枠 | 志願できる数 | 家庭での見方 |
|---|---|---|
| 独自枠 | 1校1学科等 | 第一志望校への挑戦枠として考えやすい |
| 共通枠 | 最大3校3学科等 | 5教科と内申をもとにした安全網として考えやすい |
| 両方を志願 | 最大4校4学科等 | 挑戦と現実的な合格可能性を分けて組み立てる必要がある |
同じ高校を独自枠と共通枠の両方で志願することも可能とされています。つまり、「チャンスが減るかどうか」だけで見るよりも、「どの枠をどう組み合わせるか」が今まで以上に大事になります。
1-3. 一番の変化は、5教科本番が前倒しになること
学習面で一番気をつけたいのはここです。
現行制度では、5教科200点と報告書195点で戦う中期選抜が3月上旬に行われていました。新制度では、その性格に近い共通枠が、新しい前期選抜の中に入り、検査日は令和9年2月18日・19日の連続2日間が予定されています。
完全に「現行の中期選抜がそのまま移る」と断定することはできません。ただ、家庭の学習計画としては、「5教科の完成期限が3月上旬から2月中旬へ前倒しになる」と考えておくほうが安全です。
2. まだ決まっていないことを先に整理する
制度変更の年にいちばん危ないのは、未確定の話を決定事項のように受け取ってしまうことです。
京都府教委の新制度チラシには、内容は名称を含めてすべて予定であり、正式には令和8年夏に策定予定の「選抜要項」で定める、と書かれています。また、2026年6月14日時点で、京都府教委の「令和9年度入学者選抜に関すること」のページでは、入学者選抜に係る情報は「準備中」とされています。
2-1. 現時点で分かっていること、まだ待つべきこと
| 項目 | 2026年6月14日時点で分かっていること | まだ確定していないこと |
|---|---|---|
| 制度の骨格 | 前期・中期を一本化し、新しい前期選抜と後期選抜の2段階へ移る方針 | 正式名称を含む最終表記は選抜要項で確定 |
| 前期選抜 | 独自枠と共通枠を設ける予定 | 学校別の最終募集人員、配点、方式の確定版 |
| 日程 | 前期選抜は令和9年2月18日・19日予定、追検査は2月24日・25日予定 | 統一学力検査と学校個別検査の実施順、後期選抜の詳細日程 |
| 共通枠 | 5教科200点、報告書195点の予定 | 要項上の細かな出願・判定手続き |
| WEB出願 | WEB上で事前登録、願書提出、合格発表を行う予定 | 具体的な入力方法、支払い手順、家庭側の操作画面 |
| 合理的配慮・特別な事情 | 京都府教委の令和9年度ページでは関連項目が準備中 | 令和9年度の正式な申請方法、期限、提出書類 |
つまり、今の段階でやるべきことは「うわさを集めること」ではありません。決まっている骨格をもとに勉強の順番を変え、正式要項が出たらすぐ確認できるように準備しておくことです。
2-2. 情報を見るときは、発信元と更新日を見る
入試情報は、塾のプリントやSNSの投稿だけで判断しないほうが安全です。とくに今年は制度変更の年なので、去年まで正しかった説明が、そのまま今年も正しいとは限りません。
家庭では、京都府教育委員会の新制度ページ、令和9年度入学者選抜ページ、志望校の公式ページをブックマークしておきましょう。見るべきなのは、内容だけでなく「いつ更新されたか」です。
3. 独自枠と共通枠を、保護者向けに言い換える
「独自枠」「共通枠」と聞くと、少し制度用語っぽくて分かりにくいかもしれません。ここでは、家庭で志望校を考えるための言葉に置き換えて説明します。
3-1. 独自枠は、学校ごとの特色を見る枠
独自枠では、各高校が特色や求める生徒像に応じて検査項目を設定します。京都府教委の資料では、面接、作文・小論文、活動実績報告書、実技検査、統一学力検査、学校独自学力検査などが示されています。
ここで注意したいのは、「独自枠=楽な入試」ではないということです。学校によっては、統一学力検査に加えて学校個別検査が必要になる場合があります。逆に、活動実績や面接が重くなる学校もあります。
また、令和9年度入学者選抜から、報告書を用いないD方式が新設予定とされています。ただし、これは全員に開かれた万能の救済ルートではありません。学校・学科・方式・募集人員によって使えるかどうかが変わります。正式な扱いは選抜要項で確認が必要です。
3-2. 共通枠は、5教科と内申を広く見る枠
共通枠では、統一学力検査200点、報告書195点が予定されています。統一学力検査は、国語・数学・英語・理科・社会の5教科で、各40点です。報告書は中学校3年間の必修教科の評定を使い、音楽・美術・保健体育・技術家庭は2倍になります。
この仕組みを見る限り、共通枠は「本番5教科だけで勝つ枠」ではありません。通知表、定期テスト、提出物、実技教科の取り組みまで含めて、かなり広く見られます。
だからこそ、今年の中3生は「英数だけ」「5教科だけ」「実技は受験に関係ない」という割り切り方をしないほうがいいです。特に共通枠を使う可能性があるなら、9教科の管理がそのまま受験戦略になります。
3-3. 挑戦枠と安全網を分けて考える
志望校を考えるときは、「どこを受けたいか」だけでなく、「どの枠で受けるか」まで分けて見てください。
たとえば、第一志望校に強いこだわりがある場合、独自枠で挑戦しつつ、共通枠で同じ学校や別の学校を組むという考え方があります。一方で、内申点が安定していて5教科も大きな穴がない生徒は、共通枠の組み方を丁寧に設計するほうが現実的な場合もあります。
宇治・小倉周辺の生徒であれば、山城通学圏の高校、京都市内への通学、私立併願まで含めて考える家庭も多いはずです。このとき、偏差値だけで並べると判断を間違えます。通学時間、学科の特色、部活動、独自枠の検査項目、共通枠での位置づけを同じ表にして見比べる必要があります。
4. 勉強面では「理社の後回し」が危なくなる
これまでの京都府公立高校入試では、前期選抜のあとに中期選抜へ向けて理科・社会を追い込む子がいました。もちろん、それが理想的だったわけではありません。ただ、日程上はまだ立て直す時間が残っていました。
新制度では、共通枠の5教科が新しい前期選抜の中に入る予定です。つまり、2月中旬の時点で、国語・数学・英語だけでなく、理科・社会も受験で使える状態にしておく必要があります。
4-1. 「冬から理社をやる」は、今年はかなり遅い
よくある言い方に、「理社は暗記科目だから後からでも伸びる」というものがあります。これは半分正しく、半分危ないです。
確かに、理科・社会は知識の整理で点が上がりやすい単元があります。社会の地理や歴史の用語、理科の基本用語などは、短期間で取り戻せる部分もあります。
ただし、京都府の公立高校入試で点にするには、ただ用語を覚えるだけでは足りません。資料を読む、グラフを比べる、実験の条件を整理する、記述で説明する、といった力が必要です。これは「2月に入ってから一気に暗記」では間に合いにくいです。
4-2. 夏までにやることは、全範囲の完成ではなく穴の発見
夏までに5教科を完璧にする必要はありません。むしろ、完璧を目指して全部が中途半端になるほうが危ないです。
今年の中3生が夏までにやるべきことは、各教科を次の3つに分けることです。
- A:今すぐ入試レベルの基本問題が解ける単元
- B:解説を見れば分かるが、自力ではまだ不安な単元
- C:何を聞かれているか分からない単元
特にCに入る単元は、夏休みのうちに学校ワークや基本問題集へ戻してください。ここを放置したまま過去問に入ると、点数だけ見て落ち込む時間が増えます。
京都府教育委員会は過去の学力検査問題を公式ページで公開しています。いきなり全部を解き切る必要はありませんが、夏の時点で問題を一度見て、「どんな聞かれ方をするのか」を知っておく価値はあります。
4-3. 秋以降は、過去問を「点数表」ではなく「戻る単元表」にする
過去問は、点数を出して終わりにすると少しもったいないです。特に今年は制度変更の年なので、過去問を使う目的をはっきりさせておきたいところです。
間違えた問題は、次のように分けてください。
- 知識が抜けていた
- 問題文の条件を読み落とした
- 図表や資料の読み方で止まった
- 時間が足りなかった
- 記述で何を書けばよいか分からなかった
この分類ができると、次の1週間でやることが見えます。知識不足なら学校ワークへ戻る。資料読み取りなら類題を集める。時間不足なら、大問単位で制限時間をかける。点数だけで反省すると、「もっと頑張る」で終わってしまいます。
5. 内申195点は残る。だから通知表は最後まで使う
共通枠では、報告書195点が予定されています。これは中学校3年間の必修教科の評定を使うもので、音楽・美術・保健体育・技術家庭は2倍になります。
「内申はもう決まっているから仕方ない」と言いたくなる子もいます。たしかに、中1・中2の評定は変えられません。ただ、中3の評定、提出物、定期テスト、授業中の取り組みはまだ動かせます。
5-1. 実技4教科を捨てると、共通枠では響きやすい
5教科の勉強に追われると、実技教科の提出物や実技テストを軽く見てしまう子がいます。けれど、報告書の仕組み上、音楽・美術・保健体育・技術家庭は2倍です。
もちろん、実技教科だけを頑張れば入試に勝てるという話ではありません。しかし、共通枠を使う可能性があるなら、実技教科を雑に扱うのは得策ではありません。
テスト前に5教科へ時間を寄せるのは自然です。ただ、提出期限を守る、作品やレポートの条件を満たす、実技の練習を一度は家で確認する。この程度の準備で防げる失点は、きちんと防いでおきたいところです。
5-2. D方式だけを「内申救済」と思い込まない
独自枠の概要では、報告書を用いないD方式が新設予定とされています。内申点に不安がある生徒にとっては気になる情報です。
ただし、D方式が使える学校・学科・募集人員は限られます。また、令和9年度の正式な選抜要項が未公表である以上、現時点の資料だけで「自分は内申が低くても大丈夫」と判断するのは危険です。
内申に不安がある子ほど、D方式の有無だけでなく、共通枠を使う場合の現実、本番5教科で必要な点数、私立併願の組み方まで一緒に見たほうがいいです。
5-3. 内申対策は、きれいなノート作りではない
「ノートを丁寧に」と言われることがあります。たしかに、見やすいノートは学習に役立ちます。ただ、受験生にとって大事なのは、時間をかけて飾ることではありません。
内申につながる提出物で見るべきなのは、主に次の点です。
- 期限を守っているか
- 空欄が残っていないか
- 丸付けと直しがされているか
- 間違えた問題を、答えの写しで終わらせていないか
- 先生から示された条件を満たしているか
学校ワークも、ただ提出するだけでは弱いです。入試につなげるなら、間違えた問題に印をつけ、1週間後にその印だけ解き直すところまでやりたいです。これなら、提出物が内申対策で終わらず、実力テストや入試にもつながります。
6. WEB出願で家庭の役割が増える
新制度では、WEB出願の導入が予定されています。京都府教委の資料では、WEB上で出願情報を事前登録し、WEB上で願書を提出し、WEB上で合格発表を行う流れが示されています。入学考査料についても、クレジット決済等での支払いを可能とする予定とされています。
便利になる面はあります。ただ、家庭側の確認作業は増えます。
6-1. 「学校が全部やってくれる」と思わない
現行制度では、紙の願書を中学校経由で提出する感覚が強かった家庭も多いと思います。WEB出願になると、家庭で基本情報を入力し、志願先や支払い方法を確認する場面が出てきます。
もちろん、中学校による確認も予定されています。しかし、入力ミス、締切、ログイン情報、支払い手段の管理は、家庭でも見ておく必要があります。
具体的な入力方法や支払い方法は、2026年6月14日時点では未確定です。正式に公表されたら、学校からの案内と京都府教委の公式情報を照らし合わせて確認してください。
6-2. 夏のうちに家庭で決めておきたいこと
WEB出願そのものは冬以降の話ですが、家庭内の準備は早めにできます。
- 受験用に使うメールアドレスをどれにするか
- ログイン情報を親子でどう管理するか
- 入学考査料の支払い方法をどうするか
- 私立併願の結果と公立出願の関係をカレンダーでどう管理するか
- 最終確認を誰が、いつ行うか
こういう事務作業は、勉強の実力とは別のところでミスが起きます。受験直前に慌てないために、家庭内の担当を早めに決めておくと安心です。
7. 不登校、体調、合理的配慮が関わる場合は早めに相談する
不登校経験、長期欠席、病気、障害、合理的配慮、他府県からの転居などが関わる場合は、一般的な受験スケジュールだけで判断しないでください。
文部科学省の通知では、欠席日数だけをもって不利益に扱わないことや、学校外・家庭での学習状況に係る資料等を選抜で適切に勘案することが望ましいとされています。
7-1. 欠席が多いことだけで、進路を狭めない
欠席が多い生徒の場合、本人も保護者も「もう公立は難しいのでは」と早く決めつけてしまうことがあります。もちろん、出願資格や選抜方法は正式要項を確認しなければいけません。
ただ、欠席日数だけで一律に判断するのは避けたいです。学習状況、体調、学校外での学び、本人の希望、受験当日の配慮の必要性を整理して、中学校へ早めに相談してください。
7-2. 早めに集めるべきなのは「状況が説明できる材料」
配慮が必要なケースでは、口頭で「不安です」と伝えるだけでは足りないことがあります。家庭で集めておきたいのは、成績表だけではありません。
- 通院や体調に関する記録
- 学校や教育支援センターとの相談記録
- 家庭学習やオンライン学習の記録
- 受験当日に必要になりそうな配慮の具体例
- 本人が高校で何を学びたいかを説明できる材料
これらがあれば必ず希望通りになる、という意味ではありません。ただ、状況を説明する材料があるほうが、中学校や関係機関とも相談しやすくなります。
7-3. 特別入学者選抜の扱いは、この記事時点では未確定
現行制度では、長期欠席者特別入学者選抜など、特別な事情に応じた選抜が設けられていました。新制度では、特別入学者選抜の在り方について、独自枠での実施も含めて検討しているとされています。
つまり、令和9年度でどう扱われるかは、2026年6月14日時点ではまだ確定していません。関係する家庭は、正式な選抜要項が出たら最優先で確認してください。
8. 今日からできる確認リスト
制度変更の話を読むだけでは、受験は前に進みません。ここからは、家庭で今日からできることに落とします。
8-1. 生徒本人がやること
- 5教科それぞれで、中1・中2内容の苦手単元を3つずつ書き出す
- 理科・社会は、週に1単元だけ学校ワークへ戻る
- 数学と英語は、「解説を見れば分かる」問題を自力で解けるまで戻す
- 実技教科の提出物とテスト日程を、受験勉強の予定表に入れる
- 京都府の過去問を1年分だけ見て、問題の聞かれ方を知る
ここで大事なのは、いきなり全部を完璧にしようとしないことです。受験勉強は、気合いで全範囲を一気に塗りつぶす作業ではありません。穴を見つけ、順番を決め、つぶしたかどうかを確認する作業です。
8-2. 保護者がやること
- 京都府教委の新制度ページと令和9年度入学者選抜ページをブックマークする
- 通知表、定期テスト、模試結果を1か所にまとめる
- 志望校を偏差値順だけでなく、通学時間・学科・独自枠・共通枠で表にする
- 私立併願の候補と公立出願の関係をカレンダーにする
- WEB出願に使うメールアドレスや支払い方法を家族で相談する
成績表を見ると、つい「ここが悪い」と言いたくなるかもしれません。ただ、受験生に必要なのは説教よりも優先順位です。どの科目を、いつまでに、どの教材で戻すのか。そこまで決めて初めて、成績表は次の行動につながります。
8-3. 学校や塾に聞くとよい質問
面談や相談の場では、次のような質問をしてみてください。
- この子の場合、独自枠と共通枠のどちらを中心に考えるべきですか
- 今の通知表と模試結果で、現実的に届きそうな学校はどこですか
- 理科・社会は、いつまでにどのレベルへ持っていくべきですか
- 志望校の独自枠では、面接・作文・実技・個別検査のどれを見ますか
- 模試の結果が出たあと、学習計画をどう修正しますか
「頑張れば大丈夫です」だけで終わる面談は、今年の制度変更には少し弱いです。もちろん励ましは必要です。しかし、どの枠で、どの科目を、いつまでに、どの順番で仕上げるのか。そこまで具体化してもらうほうが、家庭も本人も動きやすくなります。
9. 一般論で分かること、個別に見ないと危ないこと
一般論としては、かなりのことが無料で分かります。京都府公立高校入試は今年の中3から新制度へ移る予定であること。前期・中期が一本化されること。新しい前期選抜に独自枠と共通枠が置かれること。共通枠では5教科200点・報告書195点が予定されていること。WEB出願が導入予定であること。ここまでは、公的資料を見れば確認できます。
ただし、実際に「うちの子はどう動くべきか」は、個別状況で変わります。
内申が強い子、当日点で勝負したい子、理社が遅れている子、英数に大きな穴がある子、志望校の独自枠に学校個別検査がある子、不登校経験や体調面の配慮が必要な子。全員に同じ計画を当てはめると、どこかで無理が出ます。
今年の受験で大事なのは、情報量ではなく、整理の順番です。決まっていることと未確定のことを分ける。5教科の完成時期を前倒しする。通知表と本番点を別々に見ない。志望校を「行きたい順」だけでなく「受け方」まで含めて考える。
ここまでなら、家庭でも今日から始められます。それでも迷う場合は、通知表、実力テスト、模試、学校ワークの進み具合、志望校候補を並べて、どこから直すべきかを一度見立てる必要があります。受験勉強は、量だけで押し切るより、順番を間違えないことが結果に響きます。
10. 参考にした公的資料
本記事は、2026年6月14日時点で確認できる公的資料を中心に作成しています。令和9年度京都府公立高等学校入学者選抜の正式な選抜要項・実施要領は、この記事作成時点では未公表です。今後、京都府教育委員会の発表により内容が変わる可能性があります。


