験本番直前にやるべきこと総まとめ|高校・大学受験生のための勉強法と過ごし方

お役立ち

受験本番まであと少し!直前期にやるべきこととは?

1. 直前期の勉強で大切な考え方

1-1. 「新しいこと」より「抜け漏れ」を埋める

本番が近づくと、「まだこの範囲が終わっていない」「この参考書も手をつけたい」と、不安から新しい問題集に手を出したくなります。ただ、直前期は新しい知識を増やすよりも、すでにやってきた内容の「抜け」を埋める方が点数につながりやすい時期です。

人の記憶は、勉強した直後よりも、何度か思い出そうとしたときに強く定着しやすいことが分かっています。つまり、「知っているつもり」の部分を確認し直し、取りこぼしを減らすことが、直前期の一番の仕事です。

具体的には、次のような勉強に時間を使いましょう。

  • これまで使ってきた問題集・参考書で、間違えた問題だけを解き直す
  • 模試や過去問の「できなかった問題」だけをまとめたノートを見直す
  • 公式・単語・用語など、「見れば分かるけれど、スッと出てこない」ものを重点チェック

新しい教材に手を出すのは、どうしても時間に余裕がある場合だけにして、「今ある力を確実に出し切る準備」と考えると気持ちも少し楽になります。

1-2. 合格点を取るための戦略に切り替える

直前期は、「満点を目指す勉強」から「合格点を取りにいく勉強」に考え方を切り替えることも大切です。入試で必要なのは、すべての問題を完璧に解く力ではなく、「落としてはいけない問題を確実に取る力」です。

そのために、次のようなことを意識してみてください。

  • 過去問を見て、「毎年必ず出るレベルの問題」と「できたらラッキーな難問」を分けて考える
  • 自分が得点源にできそうな分野(英語の長文、数学の計算問題など)を決めて、そこを優先的に仕上げる
  • 時間が足りない科目は、「ここだけは落とさない」最低ラインを決める

合格に必要なのは、「自分が取れるべき問題を確実に取る」冷静さです。直前期は、完璧主義から少し距離を置き、「合格に必要な戦略」を意識して勉強を組み立てましょう。

2. 科目別・効率的な勉強法

2-1. 英語・国語の直前対策

英語・国語は「読む量」「触れる量」がものを言う科目です。直前期は、難しいことを新しく学ぶよりも、「本番と同じ形式の問題にたくさん触れる」ことが効率的です。

英語では、次のような勉強がおすすめです。

  • 過去問や予想問題の長文を、時間を測って解く練習をする
  • 解き終わったら、知らなかった単語・熟語・表現をノートにまとめて毎日チェック
  • 文法問題は、新しい問題集を増やすより、今までの問題集の「間違えた問題」だけを集中的に解き直す

国語では、次のポイントを意識しましょう。

  • 現代文は、過去問や問題集で「設問の聞き方」に慣れる(傍線部の理由、内容一致など)
  • 答え合わせのあとに、「なぜその選択肢が正解なのか」「なぜ他がダメなのか」を言葉で説明できるようにする
  • 古文・漢文は、頻出の単語・文法・句形を短時間で毎日回す(カードや一問一答など)

英語も国語も、「読む量を減らさず、復習を増やす」ことが直前期には大事です。1日に1題ずつでも、本番形式の問題に触れ続けることを意識しましょう。

2-2. 数学・理科・社会の直前対策

数学・理科・社会は、「パターンを整理しておく」と点数が安定しやすい科目です。直前期は、次のような勉強が効果的です。

数学では、

  • これまで解いた問題の中から、「よく出る」「自分がよくミスする」問題だけを集めて解き直す
  • 公式や解法を、問題を見てすぐに思い出せるかチェックする(答えを見る前に、頭の中で手順を説明してみる)
  • 時間が足りなくなりがちな人は、「計算問題だけを本番より速いペースで解く練習」をする

理科・社会では、

  • 一問一答でざっと全範囲を回し、「あいまいな知識」に印をつけて重点的に覚え直す
  • グラフや図、地図、資料問題に慣れるために、過去問のその部分だけをまとめて解く
  • 用語を「説明できるか」を意識して覚える(ただ言葉を暗記するだけでなく、簡単な意味をセットにする)

どの科目も、「新しい問題をたくさん解く」より、「見たことのある問題を確実に解けるようにする」方が、直前期の点数アップにつながりやすいと考えてください。

3. 過去問・模試の活かし方

3-1. 点数よりも「できなかった理由」を分析する

直前期に過去問や模試を解くとき、「何点だったか」で一喜一憂してしまいがちですが、大事なのは点数そのものではなく、「なぜできなかったのか」を知ることです。

過去問を解いたあと、次のように振り返ってみてください。

  • 時間が足りなくて解けなかったのか、時間はあったのにミスをしたのか
  • 問題文を読み間違えたのか、知識が足りなかったのか、解き方を知らなかったのか
  • ケアレスミスの場合、どんなミスが多いのか(符号のミス、単位の書き忘れ、マークずれなど)

こうした「原因」をはっきりさせることで、次にやるべきことが見えてきます。たとえば、知識不足が原因なら暗記のやり直し、時間配分が原因なら解く順番やペース配分の見直し、といった具体的な対策につながります。

3-2. 本番と同じ時間で解く「シミュレーション」

入試本番では、いつもと違う環境・緊張・時間制限の中で問題を解くことになります。そのため、直前期には「本番と同じ時間・同じ科目構成」で解く練習をしておくと、当日のパフォーマンスが安定しやすくなります。

シミュレーションをするときのポイントは次のとおりです。

  • スマホは別の部屋に置く、家族にも声をかけて、できるだけ静かな環境をつくる
  • 本番と同じ時間を測り、途中で止めたり、問題を飛ばしたりせず、最初から最後まで通して解く
  • 終わったら、最初の数分で問題全体を眺めたか、見直しの時間を確保できたかも振り返る

シミュレーションを2〜3回経験しておくと、「このペースなら全部解き切れる」「このあたりで見直しに入る」といった感覚がつかめます。本番当日の緊張も少し和らぎやすくなるので、直前期にぜひ取り入れてみてください。

4. 生活リズムとメンタルの整え方

4-1. 睡眠・食事・運動でパフォーマンスを上げる

直前期になると、「寝る時間を削ってでも勉強しないと」と考えてしまうかもしれません。ただ、頭の働きは睡眠時間や生活リズムに大きく影響を受けます。徹夜や極端な短時間睡眠は、集中力や記憶力をかえって下げてしまうことが多いです。

直前期に意識したい生活習慣は次のとおりです。

  • 試験日と同じくらいの時間に寝て起きるリズムを、少なくとも数日前から整えておく
  • 夜遅い時間のスマホ・動画を控えて、寝る1時間前はなるべくリラックスできる時間にする
  • 朝ごはんは、パンやおにぎり・たまご・ヨーグルト・味噌汁など、消化の良いものを軽くでも食べる
  • 1日10〜20分程度でもいいので、散歩やストレッチなどで体を動かす

記憶は眠っている間に整理されると言われています。しっかり寝ることも、「勉強の一部」と思って大切にしてください。

4-2. 不安との付き合い方とリラックス法

本番が近づくほど、「落ちたらどうしよう」「ここまでやってきたことは大丈夫かな」と不安が強くなるのはごく自然なことです。不安をゼロにするのは難しいですが、「不安と上手につき合う」ことはできます。

おすすめの方法をいくつか紹介します。

  • 不安なことを紙に書き出し、「自分にコントロールできること」と「できないこと」に分けてみる
  • コントロールできること(今日やる勉強、睡眠時間など)に集中し、できないこと(出題内容など)は意識的に手放す練習をする
  • 勉強の合間に、深呼吸やストレッチ、短い瞑想アプリなどを使って、体と心を一度リセットする
  • どうしても不安が強い日は、「今日は100%じゃなく70%の力でやる日」と決めて、早めに休む

不安を感じるということは、それだけ真剣に受験に向き合ってきた証拠でもあります。「ここまでやってきた自分」を少し認めてあげることも、直前期のメンタルケアとして大切にしてみてください。

5. 試験前日〜当日の過ごし方

5-1. 前日にやること・やらないこと

試験前日は、「最後の追い込みの日」ではなく、「当日ベストな状態で戦うための調整日」と考えるとよいです。新しい問題に挑戦して焦るよりも、「これまでやってきたことを確認して、自信を整える日」にしましょう。

前日にやるとよいことは次のとおりです。

  • これまでの復習ノートや、何度も見返してきたまとめノートをざっと見直す
  • 暗記ものは、「新しいこと」ではなく、「最後に確認しておきたい基本事項」に絞る
  • 当日の持ち物を早めに準備し、カバンに入れておく
  • 入試会場までのルートと、出発時間を確認しておく

逆に、前日にあまりおすすめしないことは、

  • これまで使ってこなかった新しい問題集・参考書に手を出す
  • 夜遅くまで勉強して睡眠時間を削る
  • ネットやSNSで、他の受験生の様子を見て落ち込む

前日は「100点を取るための準備」ではなく、「自分の力をそのまま出すための準備」と考えて、心と体を整えることを優先しましょう。

5-2. 当日の持ち物・心構えチェック

当日は、できるだけ「いつも通り」の感覚で試験に向かえるようにしておきたいところです。そのためにも、事前の準備と心構えが大切です。

持ち物のチェック例です。

  • 受験票・筆記用具(予備のシャーペン、消しゴム、鉛筆など)
  • 腕時計(会場によっては時計が見えにくいこともあります)
  • 学生証・身分証明書(必要な場合)
  • ハンカチ・ティッシュ・マスク・目薬など、いつも使っているもの
  • 軽食や飲み物(チョコレート、飴、おにぎりなど、自分のお腹に合うもの)
  • 直前に見る用の「お守りノート」(見直したいポイントだけをまとめたもの)

心構えとしては、次のようなことを意識してみてください。

  • 会場に向かう途中は、難しいことは考えず、深呼吸をして体をリラックスさせる
  • 1科目ごとに切り替える練習をする(終わった科目のことは引きずらない)
  • 「完璧じゃなくていい、今の自分のベストを出せればいい」と自分に声をかける

ここまで積み重ねてきた勉強は、簡単にどこかへ消えることはありません。直前期にやるべきことを一つずつこなしながら、「当日の自分を信じる準備」をしていきましょう。

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