中学3年生必見!国語の勉強法と成績アップの秘訣(2025/11/15更新)

お役立ち

「国語の勉強って、何をしたらいいか分かりにくい…」

数学や英語と違って、国語は「とりあえず問題を解いているだけ」になりやすい教科です。でも、中学三年生にとって国語は、すべての教科の土台になる力でもあります。

この記事では、

  • 一般的な公立高校を目指す中3生
  • 立命館宇治高校など、やや難度の高い高校を目指す中3生

の2パターンに分けて、国語の勉強方法を具体的にまとめます。ご家庭での声かけや、塾での学習の組み立てにも役立ててもらえたら嬉しいです。

中3の国語、まずは「ゴール」を決めよう

国語の勉強を始める前に、ざっくりとしたゴールを共有しておきましょう。

  • 読解:文章の内容を正しくつかみ、記号問題で大きく失点しない
  • 記述:問われたことに対して、必要な情報をもれなくまとめて書ける
  • 知識:漢字・語句・文法・古文の基礎で、落とせる問題を落とさない

この3つが押さえられていると、どのレベルの高校を受けるにしても、国語で「大きく足を引っぱる」という状況は避けやすくなります。

どのレベルの高校でも共通する「国語の基本勉強法」

まずは、すべての中3生に共通する基本から。

1. 「解いておしまい」ではなく、解説を読み込む

国語は「問題を解く時間」よりも、解説を読む時間のほうが大事です。

  • なぜその選択肢が正解なのか
  • なぜ他の選択肢はダメなのか
  • 本文のどの部分が根拠になっているのか

を、本文に線を引きながら確認していきます。
「なんとなく分かった気がする」ではなく、言葉で説明できるまで確認するのがポイントです。

2. 音読で「文章の筋」をつかむ

特に説明的文章や論説文では、

  • 筆者が何について話しているのか
  • 話題がどこで切り替わっているのか

をつかむ必要があります。音読しながら段落ごとに「要するにこういう話」と一言メモを入れる練習をすると、読解の土台がしっかりしてきます。

3. 漢字・語句・文法・古文の「取りこぼし」を減らす

知識系は、意識して取りに行けば確実に点数になるゾーンです。

  • 漢字・語句:教科書ワーク+市販の一問一答を毎日少しずつ
  • 文法:品詞・文節・敬語など、苦手なところを短いプリントでくり返し
  • 古文:基本的な助動詞・助詞と、よく出る古文単語を押さえる

国語が苦手な子ほど、まずはここで得点の土台を作ると、読解の失敗をカバーしやすくなります。

一般的な公立高校を目指す中3生の国語勉強法

ゴールのイメージ

  • 説明文・小説文・古文で、大問ごとに6〜7割を安定して取る
  • 40字前後の短め記述なら、形を覚えて書ける
  • 漢字・語句・文法など知識系で、ほぼ落とさない

1. 教科書ワーク+府県別の過去問で「型」を覚える

まずは、学校の教科書準拠ワークや塾のテキストで、基礎的な問題の解き方の「型」を身につけることが重要です。

ある程度できるようになってきたら、志望府県の公立入試の過去問を解き始めます。

  • 最初は時間を気にせず、じっくり解説を読み込む
  • 問題ごとに「これはどんなタイプの問いか」をメモしていく

こうすることで、「指示語」「接続語」「心情」「要約」など、よく出るパターンが見えてきます。

2. 記述は「抜き出し+言いかえ」の型で

公立高校レベルの記述は、

  • 本文の必要な部分を見つける
  • 指示語や言い回しを、聞かれている形に合わせて少し言いかえる

という組み立てが多いです。

普段から、

  • 「この記述は、本文のどの部分を使っているか」
  • 「どこをどう言いかえているか」

をチェックし、マネするところからスタートしましょう。

3. 1週間の勉強イメージ(公立志望)

  • 週2日:読解問題(ワーク or 過去問)+解説読み・本文チェック
  • 週3〜4日:漢字・語句・古文単語を10〜15問ずつ
  • 週1日:文法の小テスト・短い記述練習

1日あたり30〜40分でも、毎週コンスタントに続けることで、じわじわと力がついていきます。

立命館宇治高校など、難度の高い高校を目指す中3生の国語勉強法

ゴールのイメージ

  • 文章量が多くても、時間内に読み切れる
  • やや長め(60〜80字)の記述でも、自分の言葉で論理的に書ける
  • 語彙・背景知識があり、抽象的なテーマも抵抗なく読める

1. 読解量そのものを増やす

難度の高い学校では、

  • 抽象度の高い論説(言語・社会・哲学系など)
  • 心情の揺れが細かく描かれる小説

が出題されやすくなります。

市販の「ハイレベル国語」「難関高校対策」系の問題集や、志望校レベルに合わせた過去問を使って、文章量に慣れることが重要です。

2. 要約・自分の言葉で説明する練習

難しめの高校では、

  • 「本文の考えを自分の言葉でまとめなさい」
  • 「本文の考えに対する自分の意見を書きなさい」

といった問題が増えます。

普段の勉強から、

  • 段落ごとに「一文要約」をノートに書く
  • 本文の主張を、30〜50字でまとめてみる

など、「自分で文章を組み立てる」練習を取り入れておくと、入試本番で大きな差になります。

3. 語彙・背景知識の底上げ

抽象的なテーマを読み解くには、語彙力と背景知識も欠かせません。

  • 評論文キーワード集(「抽象」「相対」「多様性」など)
  • 時事・社会問題を扱ったコラムや解説記事

を、週に1〜2本読むだけでも、「何を言っているのか分からない」という状態が減っていきます。

4. 過去問の使い方(難関校志望)

  • 最初の数年分は、時間をかけてじっくり解説を読み込む
  • 慣れてきたら、実際の試験時間を測って解く
  • 解き終わったあとに、「どの設問で時間を使いすぎたか」もチェック

「とりあえず全部解いた」で終わらせず、毎回テーマと反省を一つずつメモすると、1年分・2年分と進めるうちに、はっきりした成長が見えてきます。

保護者の方にお願いしたい「国語のサポート」

1. 「何点だった?」より「どんな文章だった?」

テスト返却の日は、

  • 「何点だった?」だけでなく
  • 「どんな話の文章が出たの?」
  • 「どの問題が一番むずかしかった?」

と聞いてみてください。
子ども自身が文章の内容や、自分のつまずきを言葉にすることが、そのまま「国語の勉強」になります。

2. 「短く説明してみて?」と促す

  • 「今日読んだ話を、一言でいうとどんな話?」
  • 「筆者は、結局なにが言いたいと思う?」

といった問いかけは、要約力や論理的思考のトレーニングになります。
長い説明でなくて構いません。一言でまとめることを目標にすると、子どもも取り組みやすくなります。

まとめ:国語は「センス」ではなく、積み上げで変えられる教科

  • 国語は、「解いておしまい」ではなく解説の読み込みと振り返りが大切
  • 漢字・語句・文法・古文などの知識系は、毎日の少しずつの積み上げで確実に点になる
  • 公立高校志望なら「取りこぼしを減らす国語」、難関校志望なら「読解量と記述・要約力を高める国語」を意識する

国語は「センスの教科」と言われがちですが、実際には、正しいやり方で続ければしっかり伸びる教科です。

「うちの子の今の力だと、どこから手をつけるのが良さそう?」というご相談があれば、現在の成績や志望校をふまえて、具体的な勉強プランをご提案します。お気軽にご相談ください。

(おまけ)語彙を強化するためのおすすめの本

国語力を伸ばす上で欠かせないのが「語彙力」です。
語彙を豊かにすることで、読解問題の理解力や記述問題での表現力が大きく向上します。ここでは中学生にも取り組みやすいおすすめの本を紹介します。

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